巻神流 【筒仕上げ・粘土作り】
- 2016/09/22
- 00:00
取材日 平成28年9月18日
本日も朝から雨がポツポツと降りしきっておりましたが、
気持ちだけは晴れやかに頑張っていきますよ。
気持ちだけはまだまだ若い、にゃーすです。´ω`)ノ
巻神流さんに向かう山道で、迷子になったのは内緒です...
しかも迷子になって挙動不審になってた様子を、
流派の方にばっちり目撃されていました...ハハハ...
さて、ここで前回書けなかった、巻神流のご紹介を。
吉田龍勢保存会には現在27の流派が登録されていますが、
そのうちの3流派が、実は吉田地区外で活動されています。
その中の一つが巻神流です。
昭和59年から「野巻若連」として活動がはじまり、その後「秋雲流」で龍勢の勉強をした後、
「巻神流」として独立し、今年で巻神流としての活動は32年になるそうです。
その成り立ちをお聞きしてるだけで、ものすごく背筋がピンと伸びる思いです。
ちなみに残りの2流派さんは、
昨年のあの花龍勢を製造してくださいました横瀬地区で活動されている「武甲雲流」と、
皆野地区で活動されている「白雲流」です。
棟梁いわく「活動時期は32年でも、まだまだウチは新しい流派だし勉強も必要だから、
他の流派さんとも普段から交流して、色々勉強させてもらってるんだよ」との事。
お話を聞くだけで、私もすごく勉強になります( `・ω・´)
本日の作業その一、
筒の外側を削って仕上げる【筒側削り】
前回2枚の板を貼り合わせたこの状態では、まだ角がある四角い筒のままです。

そこで外側をカンナで削って、丸い筒に仕上げていきます。
1本目の筒。

削っていくうちに、だんだんツルツルになっていきます。

こちらは2本目の筒。

こちらも削ってツルツルに。

ちなみに巻神流さんでは、筒の削り作業にヤスリは使わないそうです。
ひたすらカンナで削っていって、ツルツルの丸い筒に仕上げるとのこと。
ここも各流派さんで違うんですね~。
外側が仕上がったら、今度はボルトを通す穴を作ります。



さて、ここで疑問。
なぜ接着剤でくっつけたのに、わざわざボルトも筒に通すのか。
それは今後の「たが掛け」、「火薬詰め」という大事な作業での衝撃に耐える為です。
ちなみにボルトと同様、木の杭も刺さっていますが、
これも同じく衝撃を避けるためと、ぴったり合わせた木のズレを防ぐためです。
一つ一つの作業には、ものすごい重要な意味があったりしますので、
常に皆さんの「一挙手一投足」に注目です。
見逃してしまったら割とショックです....(;´Д`)
ちなみに、さっきの穴にボルトが通ると、こんな感じになります。

そしてついに、筒がきれいに仕上がりました。ヽ( ´∀`)人(´∀` )ノ



各工程の仕上がりの瞬間は達成感もあり、ものすごく嬉しいものです。(←写真を撮ってただけですが
次の粘土作りの前に「竹取り隊」が戻ってきたので、適当な長さに図って切り、

車に載せて、同じ地区に住むひご引き職人さんの元へ出発。

ひごとは、竹を棒状に切ったものです。
これを編んだものを 「たが」 と言います。
この画像だと、筒の外側についているものが、「たが」です。

これも流派で違いますが、ひごを引くと言っても相当な技術がいるのです。
プロの方に作るのをお願いする流派もあれば、自分たちで作る流派もいます。
このちょっとした違いを見つけた時もすごくワクワクします。(個人的な感想です
残りの竹は、流派の昇り旗を掲揚するのに使います。
龍勢祭りの当日に、旗がたくさん掲揚されている光景が見られると思いますので、
皆さん是非ひとつひとつじっくり見ていって下さいね。

本日の作業その二。【粘土づくり】
前回ふるいにかけてきれいに濾した土に、秘伝の粉を混ぜていきます。

スプレーの容器を使って、ミスト状にして少しずつ混ぜていきます。


ちなみに巻神流さんでは、土に「にがり」と「上新粉」を混ぜて使います。
これも各流派さんで混ぜるものが違うので、秘伝と言えば秘伝ですが、
棟梁があっさり教えて下さいました(汗)

ひ.....秘伝.....。
とにかくダマにならないように、慎重に混ぜていきます。

ある程度混ぜたら、前回同様またふるいにかけ、木の棒も使いながら
とにかくみんなで必死にダマを取ります。

みんなで必死にダマを取ります。

とにかく綺麗な粉になるまで濾します。

みんなで必死に................................

.........................
さすが棟梁。しっかりと「休憩」することも大事なのですね!
何も言わなくても分かっております!!
すごく参考になります!!
土作りも終わり、皆さんで談笑していたら
ついに来ました!
今年のあの花龍勢で使用する、パラグライダーの到着です!
龍勢サポーターズの皆で頑張って色塗りしたパラグライダーが、
ついに巻神流へ授与されました。

お待たせしましてすみませんでした。(;・∀・)
こちらはすごくかっこいいデザインになっておりますので、お祭り当日をお楽しみに!!
と言いたいところですが、すごくかっこいいので公開しちゃいます!
\パラグライダー/
(↑大山のぶ代さんの「青い猫型ロボット」の声でお楽しみ下さい)


巻神流の「野巻」のマークです。
車のガラスにカッティングで作って貼りたいぐらいに、カッコいいマークなんですよ。|。・ω・)ノ
余談ですが、巻神流さんは27流派の中で唯一、「長方形の落下傘(パラグライダー)」を使用しています。
他流派でもパラグライダーの素材を使い、円形の落下傘にして使用している流派はありますが、
人が実際に使っている長方形の形で使用するのは巻神流さんだけです。
こちらもお祭りの見どころですよ!要チェックです!
先週に引き続き、今週もお世話になりました。
次回の作業も楽しみにしております。
ご協力ありがとうございました。
文・写真/にゃーす
本日も朝から雨がポツポツと降りしきっておりましたが、
気持ちだけは晴れやかに頑張っていきますよ。
気持ちだけはまだまだ若い、にゃーすです。´ω`)ノ
巻神流さんに向かう山道で、迷子になったのは内緒です...
しかも迷子になって挙動不審になってた様子を、
流派の方にばっちり目撃されていました...ハハハ...
さて、ここで前回書けなかった、巻神流のご紹介を。
吉田龍勢保存会には現在27の流派が登録されていますが、
そのうちの3流派が、実は吉田地区外で活動されています。
その中の一つが巻神流です。
昭和59年から「野巻若連」として活動がはじまり、その後「秋雲流」で龍勢の勉強をした後、
「巻神流」として独立し、今年で巻神流としての活動は32年になるそうです。
その成り立ちをお聞きしてるだけで、ものすごく背筋がピンと伸びる思いです。
ちなみに残りの2流派さんは、
昨年のあの花龍勢を製造してくださいました横瀬地区で活動されている「武甲雲流」と、
皆野地区で活動されている「白雲流」です。
棟梁いわく「活動時期は32年でも、まだまだウチは新しい流派だし勉強も必要だから、
他の流派さんとも普段から交流して、色々勉強させてもらってるんだよ」との事。
お話を聞くだけで、私もすごく勉強になります( `・ω・´)
本日の作業その一、
筒の外側を削って仕上げる【筒側削り】
前回2枚の板を貼り合わせたこの状態では、まだ角がある四角い筒のままです。

そこで外側をカンナで削って、丸い筒に仕上げていきます。
1本目の筒。

削っていくうちに、だんだんツルツルになっていきます。

こちらは2本目の筒。

こちらも削ってツルツルに。

ちなみに巻神流さんでは、筒の削り作業にヤスリは使わないそうです。
ひたすらカンナで削っていって、ツルツルの丸い筒に仕上げるとのこと。
ここも各流派さんで違うんですね~。
外側が仕上がったら、今度はボルトを通す穴を作ります。



さて、ここで疑問。
なぜ接着剤でくっつけたのに、わざわざボルトも筒に通すのか。
それは今後の「たが掛け」、「火薬詰め」という大事な作業での衝撃に耐える為です。
ちなみにボルトと同様、木の杭も刺さっていますが、
これも同じく衝撃を避けるためと、ぴったり合わせた木のズレを防ぐためです。
一つ一つの作業には、ものすごい重要な意味があったりしますので、
常に皆さんの「一挙手一投足」に注目です。
見逃してしまったら割とショックです....(;´Д`)
ちなみに、さっきの穴にボルトが通ると、こんな感じになります。

そしてついに、筒がきれいに仕上がりました。ヽ( ´∀`)人(´∀` )ノ



各工程の仕上がりの瞬間は達成感もあり、ものすごく嬉しいものです。(←写真を撮ってただけですが
次の粘土作りの前に「竹取り隊」が戻ってきたので、適当な長さに図って切り、

車に載せて、同じ地区に住むひご引き職人さんの元へ出発。

ひごとは、竹を棒状に切ったものです。
これを編んだものを 「たが」 と言います。
この画像だと、筒の外側についているものが、「たが」です。

これも流派で違いますが、ひごを引くと言っても相当な技術がいるのです。
プロの方に作るのをお願いする流派もあれば、自分たちで作る流派もいます。
このちょっとした違いを見つけた時もすごくワクワクします。(個人的な感想です
残りの竹は、流派の昇り旗を掲揚するのに使います。
龍勢祭りの当日に、旗がたくさん掲揚されている光景が見られると思いますので、
皆さん是非ひとつひとつじっくり見ていって下さいね。

本日の作業その二。【粘土づくり】
前回ふるいにかけてきれいに濾した土に、秘伝の粉を混ぜていきます。

スプレーの容器を使って、ミスト状にして少しずつ混ぜていきます。


ちなみに巻神流さんでは、土に「にがり」と「上新粉」を混ぜて使います。
これも各流派さんで混ぜるものが違うので、秘伝と言えば秘伝ですが、
棟梁があっさり教えて下さいました(汗)

ひ.....秘伝.....。
とにかくダマにならないように、慎重に混ぜていきます。

ある程度混ぜたら、前回同様またふるいにかけ、木の棒も使いながら
とにかくみんなで必死にダマを取ります。

みんなで必死にダマを取ります。

とにかく綺麗な粉になるまで濾します。

みんなで必死に................................

.........................
さすが棟梁。しっかりと「休憩」することも大事なのですね!
何も言わなくても分かっております!!
すごく参考になります!!
土作りも終わり、皆さんで談笑していたら
ついに来ました!
今年のあの花龍勢で使用する、パラグライダーの到着です!
龍勢サポーターズの皆で頑張って色塗りしたパラグライダーが、
ついに巻神流へ授与されました。

お待たせしましてすみませんでした。(;・∀・)
こちらはすごくかっこいいデザインになっておりますので、お祭り当日をお楽しみに!!
と言いたいところですが、すごくかっこいいので公開しちゃいます!
\パラグライダー/
(↑大山のぶ代さんの「青い猫型ロボット」の声でお楽しみ下さい)


巻神流の「野巻」のマークです。
車のガラスにカッティングで作って貼りたいぐらいに、カッコいいマークなんですよ。|。・ω・)ノ
余談ですが、巻神流さんは27流派の中で唯一、「長方形の落下傘(パラグライダー)」を使用しています。
他流派でもパラグライダーの素材を使い、円形の落下傘にして使用している流派はありますが、
人が実際に使っている長方形の形で使用するのは巻神流さんだけです。
こちらもお祭りの見どころですよ!要チェックです!
先週に引き続き、今週もお世話になりました。
次回の作業も楽しみにしております。
ご協力ありがとうございました。
文・写真/にゃーす
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