巻神流 【きめ込み】
- 2016/10/05
- 21:30
取材日 平成28年9月25日
最近、なぜか私だけ「集合時間は朝4時だからな」と言われるのは、気のせいでしょうか....。
今日はいよいよ巻神流のきめ込み作業です。
筒に火薬を詰め込む作業のことを「きめ込み」と言います。
この作業も初めて見学するのでドキドキです....が。
朝5時半に集合と言われましたが、私のカメラだと暗闇の撮影は無理&よほどの望遠レンズがないと撮影が難しいとの事で、朝から密着撮影をしたいのは山々でしたが、ここは涙を飲んで、カメラをフル装備の先輩に撮影をお願いしました。( `・ω・´)ノ
先輩、宜しくお願い致します!! (温かいお布団の中でお菓子ぽりぽり
以下、撮影してただいたお写真です。
集合は朝5時半。作業開始は朝6時。
作業前にご来光を浴びた棟梁から、作業の注意喚起とありがたいお言葉。

今日も一日安全に作業が終わるように、着々と慎重に準備を進めていきます。( `・ω・´)ノ





筒にいれる火薬は、一回で200gずつ入れていきます。

準備も終わり、いよいよ作業開始。( `・ω・´)ノ
ちなみに筒は、このように設置されています。
昔で言うと「掘りごたつ」のスペースに置いているイメージです。
両側の2人が、がっちりと筒を支えております。

一人25回ずつハンマーで叩き、それを3セットずつ繰り返します。



ものすごい迫力です....見ているだけで圧倒されます.....。
そしてここで、巻神流のこだわりの、とても面白い光景が。
これは一回分に小分けした火薬を、足で踏み踏みしています。

これは火薬をならすのと、足で踏むことで空気を抜く役割もあります。
一つ一つの作業に、すごく重要な意味があるのです。
火薬を入れて、ハンマーで叩いてをひたすら繰り返します。

巻神流はゴムのハンマーを使っていますが、これは木のハンマーより打ち込んだ時の衝撃が強いからだそうです。
これは木の棒を使って火薬の詰まり具合を確認しながら、
筒の表面を削って、余分なカスを捨てています。
火薬を筒の中に綺麗に詰めていくには、とても重要な作業なのです。


ちなみにハンマーで叩く人と、叩いてるときに筒を持っている人には、この筒の中のカスを削り取る作業はさせません。
それはハンマーで叩く衝撃が強すぎて手が震えてしまい、筒の中を削り取るような繊細な作業をするのが難しくなるからだそうです。
私の頭の中も綺麗にお掃除してほしいです...(叶わない願い
叩いて

叩いて

叩いて

火薬の詰まり具合を確認しながら、
筒の表面を削って

カスを捨てる

そして次に入れる火薬を踏み踏み。

ひたすらこの作業の繰り返しです。
さて、皆さん、そろそろお気づきかもしれませんが、
ここまでの作業でまだ午前中です....:(;゙゚'ω゚'):
朝7時からすでに5時間、
「カコーン」
「カコーン」
とハンマーの音が響いております。
体力勝負です....。:(;゙゚'ω゚'):
という訳で、合流した頃にはみなさんお昼休憩になっておりました。
午後も安全第一で頑張ってください。( `・ω・´)ノ

ここで私はいったん離脱し、とある流派さんに取材に行かせていただきましたが、その記事はまたのちほど。
三時間ほど留守にした所で、私がいなくて寂しいとの連絡が棟梁からあり、全速力で現場に戻ります。
ε=ε=ε=(┌ ^ω^)┘シュタシュタシュタ
今回のきめ込みの正念場である、噴射口と吹っ切りの穴切り作業です。
私が戻った時には、噴射口の穴開け作業がすでに行われておりました。

筒の余分な部分を切り落とし

噴射口用のキリで、噴射口の穴を開けます。
と簡単に言いますが、
筒の中は、きめ込み作業でぎっちりと火薬が詰まれています。
そのなかに細い穴を開けるので、これがものすごく力がいります。






ちなみにこちらが、噴射口用のキリです。

歯医者さんにありそう.....(; ・`ω・´)
専用のキリで穴をあけて

ひっくり返してカスを捨てます

打ち上げ筒は2本あるので、同時進行でおこなわれております。

噴射口の穴開けが終わったら、次は「剣先切り」と呼ばれるこの道具で燃焼室を作ります。


木のハンマーで叩いたり

これだけ力をいれてもなかなかビクともしません.....。
見ているだけでもどかしいですが、皆さん頑張ってください!ヾ(゚д゚;)

そして完成した火薬筒がこちらになります。(お料理番組風

その後2本目も無事に完成しましたので、皆さんで記念にぱちり。

野巻地区限定、レアポケモン.......。

このあと厳重に梱包され、龍勢祭り前日の荷付け作業まで、また厳重に保管されます。


すべてが終わった頃にはもう日も暮れていて、皆さんクタクタでした。
皆さんの心のこもった龍勢が、青空高く打ちあがるのが今からすごく楽しみです。( `・∀・´)ノ
追記:巻神流の一本目は、リオオリンピックの男子やり投げで出場した新井涼平選手のお祝いの龍勢ですが、今年は残念ながら、岩手の国体出場と日程が被っており、龍勢祭りには来られないそうです。(ちなみに昨年は、流派の皆さんと一緒に龍勢を担いで参加されたそうです。)
同じ日に岩手国体で頑張っている新井選手の応援と、新井選手の分まで巻神流のお祝い龍勢打ち上げを、現地にいる皆さんで応援しましょう!( `・∀・´)ノ
文・写真/にゃーす
最近、なぜか私だけ「集合時間は朝4時だからな」と言われるのは、気のせいでしょうか....。
今日はいよいよ巻神流のきめ込み作業です。
筒に火薬を詰め込む作業のことを「きめ込み」と言います。
この作業も初めて見学するのでドキドキです....が。
朝5時半に集合と言われましたが、私のカメラだと暗闇の撮影は無理&よほどの望遠レンズがないと撮影が難しいとの事で、朝から密着撮影をしたいのは山々でしたが、ここは涙を飲んで、カメラをフル装備の先輩に撮影をお願いしました。( `・ω・´)ノ
先輩、宜しくお願い致します!! (温かいお布団の中でお菓子ぽりぽり
以下、撮影してただいたお写真です。
集合は朝5時半。作業開始は朝6時。
作業前にご来光を浴びた棟梁から、作業の注意喚起とありがたいお言葉。

今日も一日安全に作業が終わるように、着々と慎重に準備を進めていきます。( `・ω・´)ノ





筒にいれる火薬は、一回で200gずつ入れていきます。

準備も終わり、いよいよ作業開始。( `・ω・´)ノ
ちなみに筒は、このように設置されています。
昔で言うと「掘りごたつ」のスペースに置いているイメージです。
両側の2人が、がっちりと筒を支えております。

一人25回ずつハンマーで叩き、それを3セットずつ繰り返します。



ものすごい迫力です....見ているだけで圧倒されます.....。
そしてここで、巻神流のこだわりの、とても面白い光景が。
これは一回分に小分けした火薬を、足で踏み踏みしています。

これは火薬をならすのと、足で踏むことで空気を抜く役割もあります。
一つ一つの作業に、すごく重要な意味があるのです。
火薬を入れて、ハンマーで叩いてをひたすら繰り返します。

巻神流はゴムのハンマーを使っていますが、これは木のハンマーより打ち込んだ時の衝撃が強いからだそうです。
これは木の棒を使って火薬の詰まり具合を確認しながら、
筒の表面を削って、余分なカスを捨てています。
火薬を筒の中に綺麗に詰めていくには、とても重要な作業なのです。


ちなみにハンマーで叩く人と、叩いてるときに筒を持っている人には、この筒の中のカスを削り取る作業はさせません。
それはハンマーで叩く衝撃が強すぎて手が震えてしまい、筒の中を削り取るような繊細な作業をするのが難しくなるからだそうです。
私の頭の中も綺麗にお掃除してほしいです...(叶わない願い
叩いて

叩いて

叩いて

火薬の詰まり具合を確認しながら、
筒の表面を削って

カスを捨てる

そして次に入れる火薬を踏み踏み。

ひたすらこの作業の繰り返しです。
さて、皆さん、そろそろお気づきかもしれませんが、
ここまでの作業でまだ午前中です....:(;゙゚'ω゚'):
朝7時からすでに5時間、
「カコーン」
「カコーン」
とハンマーの音が響いております。
体力勝負です....。:(;゙゚'ω゚'):
という訳で、合流した頃にはみなさんお昼休憩になっておりました。
午後も安全第一で頑張ってください。( `・ω・´)ノ

ここで私はいったん離脱し、とある流派さんに取材に行かせていただきましたが、その記事はまたのちほど。
三時間ほど留守にした所で、私がいなくて寂しいとの連絡が棟梁からあり、全速力で現場に戻ります。
ε=ε=ε=(┌ ^ω^)┘シュタシュタシュタ
今回のきめ込みの正念場である、噴射口と吹っ切りの穴切り作業です。
私が戻った時には、噴射口の穴開け作業がすでに行われておりました。

筒の余分な部分を切り落とし

噴射口用のキリで、噴射口の穴を開けます。
と簡単に言いますが、
筒の中は、きめ込み作業でぎっちりと火薬が詰まれています。
そのなかに細い穴を開けるので、これがものすごく力がいります。






ちなみにこちらが、噴射口用のキリです。

歯医者さんにありそう.....(; ・`ω・´)
専用のキリで穴をあけて

ひっくり返してカスを捨てます

打ち上げ筒は2本あるので、同時進行でおこなわれております。

噴射口の穴開けが終わったら、次は「剣先切り」と呼ばれるこの道具で燃焼室を作ります。


木のハンマーで叩いたり

これだけ力をいれてもなかなかビクともしません.....。
見ているだけでもどかしいですが、皆さん頑張ってください!ヾ(゚д゚;)

そして完成した火薬筒がこちらになります。(お料理番組風

その後2本目も無事に完成しましたので、皆さんで記念にぱちり。

野巻地区限定、レアポケモン.......。

このあと厳重に梱包され、龍勢祭り前日の荷付け作業まで、また厳重に保管されます。


すべてが終わった頃にはもう日も暮れていて、皆さんクタクタでした。
皆さんの心のこもった龍勢が、青空高く打ちあがるのが今からすごく楽しみです。( `・∀・´)ノ
追記:巻神流の一本目は、リオオリンピックの男子やり投げで出場した新井涼平選手のお祝いの龍勢ですが、今年は残念ながら、岩手の国体出場と日程が被っており、龍勢祭りには来られないそうです。(ちなみに昨年は、流派の皆さんと一緒に龍勢を担いで参加されたそうです。)
同じ日に岩手国体で頑張っている新井選手の応援と、新井選手の分まで巻神流のお祝い龍勢打ち上げを、現地にいる皆さんで応援しましょう!( `・∀・´)ノ
文・写真/にゃーす
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