2017年 〖火薬保安講習会〗&〖技術講習会〗
- 2017/09/17
- 20:00
8月27日(日)
講習会に取材&参加?!してきましたー!
午前中の「火薬保安講習会」に約300名の龍勢師が集まり行われました。
吉田の龍勢は、『硝石・炭・硫黄』を混ぜ合わせて作った「黒色火薬」と呼ばれる火薬を使用しているのですが、黒色火薬は静電気や物理的衝撃に敏感で、取り扱いには細心の注意を払わなければいけません。
今年も秩父消防本部・小鹿野警察・椋神社・吉田総合支所の方々をお招きし、埼玉県危機管理防災部化学保安課 火薬・電気担当 中嶋氏より火薬の取り扱いについて、安全教育や事故を起こさない為の知識などを講義していただきました。
吉田の龍勢師全員が「絶対事故を起こしてはならない」という信念の元、龍勢を製造されています。
些細な事でも事故に繋がることがあるので、皆さん真剣に話を聞かれていました。
午後からは「技術講習会」が開かれました。
技術講習会と一言で言っても何をするかといいますと、「導火線の接続・ワイヤーの編み方」をメインに午前中とは違い技術的な面での講習になります。
根岸火工(有)根岸社長より「導火線の接続」に関する講習が始まりました。
龍勢に使用される導火線は、ただ火薬筒に火を入れる為だけに使用される訳ではなく、背負い物の一つである花火に火を回す役目も負っています。
花火に火を回すために導火線同士を繋いで接続するのですが、接続方法が雑だと打ち上げ時の衝撃で接続部分が外れてしまったり、本来火が入ってはいけない繋ぎ目から火が回ってしまい花火に火が入ってしまうそうです。
導火線の接続は、龍勢の打ち上げ成功に関わる重要な要素の一つなのです!!
各流派の方々も話を真剣に聞きながら、実物の導火線を使用して接続の練習をされていました。

導火線の接続講習が終わると、次に「ワイヤーの編み方」についての講習が始まりました。
ここでワイヤー講習の総監督である…
上林先生の御登場でございます!!!
最初に、上林さんから実演しながらの説明を受け、3流派ごと8班に分かれ、各班1名づつ講師を配属し分からないところがあれば説明を受け、皆さん悪戦苦闘しながら編まれていました。
講師以外にも、総監督の上林さん含め保存会の方々でワイヤーを編む知識がある方が助っ人として待機されていましたよ!
そして、なんと!
学生時代に「ワイヤーを編んだことがある」と言ったのをきっかけに、私『龍勢サポーターズ 内海』が講師を務めさせていただくことになりました!!
普段、龍勢師の皆さんから色々教わってばかりで、自分が龍勢師の方達に教える側に回る事があるなんて思ってもみなかったのでメッチャ緊張しました(汗)
貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました☆
今回、講習会に参加してみて毎年行われている、保安講習・技術講習を通して龍勢師の技術力向上や安全に対する周知徹底を図っていくのも大切な龍勢の仕事だということと、このような講習会が開かれて龍勢師の方々が参加してくれているからこそ、龍勢祭を安心・安全に楽しく開催出来ているという事を改めて実感しました。
写真/文 内海
最後に・・・
『埼玉県危機管理防災部化学保安課 火薬・電気担当 中嶋氏、根岸火工(有)根岸社長、そして講師を務めてくださったみなさま、本当におつかれさまでした。
ありがとうございました。 事務局より』
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