サポーターズ活動記録:火薬筒模型製造 その③「筒彫り」
- 2018/01/08
- 20:00
前回の記事の続きです(前回の記事はコチラ)
今回は、墨入れまでを行った筒を彫る作業に入っていきます!
万力を外し、筒内部の彫る部分に縦の線を引いていきます。
引いた線に沿って彫りすぎないように、残す部分から約2㎜くらい空けて丸ノコを入れていきます。
丸ノコで切れ目を入れることによって、ノミを使用して手で彫って行く時がすごく楽になるんです♪
丸ノコで線を引き終えたら、次にノミとハンマーを使って余分な部分を取っていきます。
丸ノコの溝があるのでノミとハンマーで少し叩いてあげると、「ベリベリ」と溝の深さまで楽に剥がれてくれるんです!
剥がしきれなかった部分を少しずつ削っていきます。
粗方削り終えたのがコチラ。
まだまだキレイとは言えないこの筒を、突きノミを使って手で慎重に彫っていきますよ!!
堀口さんから突きノミの使い方、彫り方を指導してもらいならが彫っていきます!
ここで彫りすぎると取り返しがつかなくなってしまうので、メッチャ緊張しながら彫ってます(笑)
筒の内径と同じ寸法の当て板を使い、底から上まで均等な半円になるよう彫ってはチェックの繰り返しで仕上げていきます!
実際の龍勢もココを均等に仕上げておかないと、火薬の詰め込みをする時に均一に火薬を詰め込むことが出来なくなるそうです。
筒の内彫りを進めている間、もう片方の筒にも線を引いていきます。
コチラの筒は深くまで彫らずに、約1㎝くらい彫ったところで終わりにしておきます。
仕上がった筒がコチラになります!
写真を見て頂ければ分かると思いますが、実際の龍勢なら左側の筒と同じように彫っていくのですが、お客さんに説明する時に目で見て想像してもらえる物を造るのが目標です。
なので造る模型は…
製造工程を説明していく際に、あった方が分かりやすいのではないか?
という事で
①筒半分は『内彫り・外彫りまでの模型』
実際の火薬筒を真っ二つ割った様な模型があれば、説明がもっと詳しく出来るし、目で見て想像出来るよね。
という事で
②筒半分は『タガが掛かっていて、火薬が詰まっている模型』
今回この2つを造っていきます。
①の筒は残り外彫りを済ませて仕上げれば良いのですが、②の筒にはこれから沢山苦労させられますので次回もお楽しみに♪
写真/文 内海
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