サポーターズ活動記録記録:火薬模型製造 その⑤「タガ掛け試作」
- 2018/02/05
- 20:00
2017年4月23日
この日は、前回の作業で形を定着させるため筒に固定しておいたタガを半円のまま筒に固定する試作品の制作にとりかかります。
タガを半円のまま筒に固定するにはどうすればいいのかと考えた時に、筒の内部から針金を通し切ったタガの端を筒に結び付けるように固定すれば筒に固定は出来る!
でも…
端を固定したところで編んだタガが緩んだり、バラけてしまってはタガが掛かっている様には見えないですよね。
なのでタガ自体が編んだ形そのままでいてもらわないと困るんです!!!
形がちゃんと定着してくれれば良いのですが。
どうでしょうか…!?
2種類の接着剤を使用してタガの形を定着させようとしていましたが。
上のタガは何とか形を保っていますが、編み込んだ隙間から接着剤がハミ出て乾燥しているので見た目が悪くなってしまっています…
下のタガは竹の元に戻ろうとする力が強すぎて、切った瞬間に編み込んでいる部分がバラけてしまい緩んでしまいました(゚Д゚;)
筒に掛けずに接着剤を付けていたタガも、見事にバラけてしまいました…
竹の反発が少しでも弱まるようにヒゴの幅を少し狭くして、もう一度タガを編んでかけてみることになりました!
編んだタガを筒に掛け、筒内部から針金を使い仮締めしタガを切り、切った後に両端に付いている針金をきつく締め直し筒に完全に固定します。
切った両端はうまく固定は出来るのですが、筒背面の編み込んだ部分が浮いてしまったり、編み込みが緩んでしまい型崩れして上手くいきません…
どうしようか悩んでいると、
この日、ヒゴ引きのお手伝いに来てくださっていた保存会役員の齋藤さんから「タガを煮込んでみればどうだ?」とのアドバイスを頂いたので早速実践してみることになりました!
(吉田龍勢保存会役員:斎藤貞夫さん)
タガを編み煮込んで水分が乾ききって切ってみたところ、針金や接着剤を使わずに編み込んだ形そのままで型崩れせずに切ることが出来ました!スゲーー!!
※写真下のバラけているのが煮込まずに切ったタガです。
指導してくださっていた堀口さんも「本物の龍勢では掛けたタガを真っ二つにすることなんてないから、タガを真っ二つにして固定するのは難しと思うよ。」
と、仰っていたので製造開始当初から悩んでいた最大の難関はようやくクリアする事が出来ました!!やったー☆
今回は自分達で引いたヒゴ数本でやりましたが、実際筒に使用するタガは約30本必要です。
編んだタガ全てが使える訳ではないので、予備のヒゴも必要になり全部で約60本のヒゴを引く必要があるのですが、サポーターズだけでは到底引くことなんて出来ません。
そこで、次回!
強力な助っ人達が登場しますので、お楽しみに!!!
写真/文 内海
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