2019年 巻雲流 矢柄修正作業
- 2019/09/28
- 12:22
取材日:9月22日(日)
龍勢祭まで残すところ3週間となったこの日、龍勢会館から徒歩1分ほどの作業所で活動している流派・巻雲流さんの作業を見せていただきました。
巻雲流は、昭和45年に結成された流派で毎年安定した龍勢の打ち上げと、分身の術という伝統ある独自の技が特徴の流派です。
この日は、矢柄修正・加工作業をしていました。
分身の術の仕組みも丁寧に教えてくださりました!
今年の龍勢に使う竹を運んできました。
……が、書いてあるのは5年前の日付……?
実は、矢柄に使う竹は取ってきてからその年には使わずに、乾燥させて軽量化してから使用しているのです。
まず、約18メートルある竹の全体を見て、曲がっている箇所を探します。
曲がっている箇所にバーナーで熱を加え反対側に重みをつけることで、竹をまっすぐにしていきます。
「まっすぐ生えてる竹があればいいけど、自然の物だから完璧にまっすぐな物は存在しない」と、教えてくれましたが、確かに細かい箇所も含めると竹はまっすぐ伸びているわけではないと実感します。
熱を加えたあとは、濡らしたタオルで冷やし、反りを固めていきます。
この時乗せたタオルからは大量の湯気が!
その熱さと戦いながら、何度も水をかけ、抑えていきます。
熱を加えると、竹の節を中心に細かなヒビが入ってしまうこともあります。
このように随時、ボンドやガムテープで補強しながら、ヒビを1つずつ消していきます。
この際も、ガムテープを使うだけでなく、火薬筒を取り付ける付近のヒビにはアルミを使って補強するなど箇所によって使い分けています。
矢柄をまっすぐに修正した後は、分身の術のための矢柄加工です。
まず、重さを量り、ちょうど均等な重さになる位置を決めます。
そして、落下傘を取り付ける位置を決め、ペンで印をつけていきます。
過去に奉納した龍勢製造時の資料を確認しながら作業しています。
次に、竹の直径を計りながら印をつけ、切り分けるための目印の線を書いていきます。
そして、線に合わせて切り離していきます。
このようにきれいに切り離されました!
パイプなどを使って、節を取り除いていきます。
印をつけてから、花火を取り付けるための穴を開けています。
花火は龍勢祭前日の荷付け作業で取り付けるので、その事前準備としてワイヤーを通しておきます。
それと同様に、落下傘を取り付けるためのワイヤーも通していきます。
ワイヤーは細くて力を加えるとすぐに曲がってしまう上、竹の中は当然見えないため、感覚を頼りに通しています。
長年作業している方はスイスイ通していき、経験が浅い方にはアドバイスしながら見守っていく。
なんだか、一つ一つの手作業なかっこよさを感じました。
最後に、補強のためのパイプの入れて、断熱材を流して固めていきます。
矢柄には背負い物を取り付けていくため、このように補強しないと重さに耐えきれずに割れてしまうそうです。
このまま一週間ほど乾かしてから、貼り合わせて元の長さに戻すそうです。
一つ一つを試行錯誤しながら作業しているからこそ、その難しさ・かっこよさが龍勢に表れるのだと思います。
龍勢師さんから直接お話を聞かせていただき、今から龍勢祭が楽しみです!
今年の巻雲流の打ち上げは、
22番 14:45~です!!
お忙しい中、色々と教えてくださってありがとうございました!
写真・文:めぐみ
龍勢祭まで残すところ3週間となったこの日、龍勢会館から徒歩1分ほどの作業所で活動している流派・巻雲流さんの作業を見せていただきました。
巻雲流は、昭和45年に結成された流派で毎年安定した龍勢の打ち上げと、分身の術という伝統ある独自の技が特徴の流派です。
この日は、矢柄修正・加工作業をしていました。
分身の術の仕組みも丁寧に教えてくださりました!
今年の龍勢に使う竹を運んできました。
……が、書いてあるのは5年前の日付……?
実は、矢柄に使う竹は取ってきてからその年には使わずに、乾燥させて軽量化してから使用しているのです。
まず、約18メートルある竹の全体を見て、曲がっている箇所を探します。
曲がっている箇所にバーナーで熱を加え反対側に重みをつけることで、竹をまっすぐにしていきます。
「まっすぐ生えてる竹があればいいけど、自然の物だから完璧にまっすぐな物は存在しない」と、教えてくれましたが、確かに細かい箇所も含めると竹はまっすぐ伸びているわけではないと実感します。
熱を加えたあとは、濡らしたタオルで冷やし、反りを固めていきます。
この時乗せたタオルからは大量の湯気が!
その熱さと戦いながら、何度も水をかけ、抑えていきます。
熱を加えると、竹の節を中心に細かなヒビが入ってしまうこともあります。
このように随時、ボンドやガムテープで補強しながら、ヒビを1つずつ消していきます。
この際も、ガムテープを使うだけでなく、火薬筒を取り付ける付近のヒビにはアルミを使って補強するなど箇所によって使い分けています。
矢柄をまっすぐに修正した後は、分身の術のための矢柄加工です。
まず、重さを量り、ちょうど均等な重さになる位置を決めます。
そして、落下傘を取り付ける位置を決め、ペンで印をつけていきます。
過去に奉納した龍勢製造時の資料を確認しながら作業しています。
次に、竹の直径を計りながら印をつけ、切り分けるための目印の線を書いていきます。
そして、線に合わせて切り離していきます。
このようにきれいに切り離されました!
パイプなどを使って、節を取り除いていきます。
印をつけてから、花火を取り付けるための穴を開けています。
花火は龍勢祭前日の荷付け作業で取り付けるので、その事前準備としてワイヤーを通しておきます。
それと同様に、落下傘を取り付けるためのワイヤーも通していきます。
ワイヤーは細くて力を加えるとすぐに曲がってしまう上、竹の中は当然見えないため、感覚を頼りに通しています。
長年作業している方はスイスイ通していき、経験が浅い方にはアドバイスしながら見守っていく。
なんだか、一つ一つの手作業なかっこよさを感じました。
最後に、補強のためのパイプの入れて、断熱材を流して固めていきます。
矢柄には背負い物を取り付けていくため、このように補強しないと重さに耐えきれずに割れてしまうそうです。
このまま一週間ほど乾かしてから、貼り合わせて元の長さに戻すそうです。
一つ一つを試行錯誤しながら作業しているからこそ、その難しさ・かっこよさが龍勢に表れるのだと思います。
龍勢師さんから直接お話を聞かせていただき、今から龍勢祭が楽しみです!
今年の巻雲流の打ち上げは、
22番 14:45~です!!
お忙しい中、色々と教えてくださってありがとうございました!
写真・文:めぐみ
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