奉納者・流派紹介③(打上げ9番~12番)
- 2022/10/05
- 12:00
例年ですと最大で27の流派が約30本の龍勢をご奉納するのですが、規模が縮小され行われる本年度の龍勢祭では17流派、17本のご奉納に留まります。
そんな本年度の龍勢祭ですが、例年とは違い龍勢祭史上初のライブ配信が行われる事になり、初めて龍勢祭を目にする方も多いかと思います。
龍勢祭や龍勢に関する詳細は公式HPをご覧いただくとして、今回当ブログでは今年の奉納者様と打ち上げ流派の紹介、そして龍勢の見所などを複数回に分けてご紹介したいと思います。
お祭りで打ち上げられる「手作りロケット」と呼ばれる「龍勢」には奉納者の想い・製造流派の想いが沢山詰まっています。
打ち上げ前に一読いただくことにより、より龍勢祭を楽しむ事が出来ると思うので是非ご活用いただければと思います!
順番:9番
奉納者名:株式会社 コウキアース
流派名:東雲流
龍名:夢昇龍 大空に輝く伝統飛行 彩火彩煙の舞
流派代表者名:黒澤 春男
製造責任者名:黒澤 春男
【奉納者の紹介】
奉納者の株式会社コウキアースは、2011年に設立、千葉県白井市に本社、生産工場を構える、特殊堆肥生産業者です。不要、廃棄処分となる草木・枝葉を受入れて、堆肥を製造し、販売を手掛ける農業産業の会社となります。
一昨年、昨年は、コロナの影響にて、残念ながら中止となってしまいましたが、伝統ある龍勢祭りにて、3年ぶり2本目の龍勢を奉納させて頂きます。
今後とも、株式会社コウキアースを宜しくお願い申し上げます。
【流派の紹介】
私達、東雲流は秩父市下吉田の東側に位置する取方・番戸・福田・ 暮坪耕地を中心とした龍勢愛好者の集まりです。
先祖代々、この東雲流の龍勢を受け継ぐ家系も多くあります。
失敗を恐れず前向きに、新たな技術に取り組んでおります。
東雲流一同、一丸となり、丹精こめて造り上げて参りました。
今後も、益々精進し、東雲流の龍勢を後世に伝えて行きたいと思います。
【龍勢のみどころなど】
夢と希望を乗せて昇る龍勢、みんなで一丸となり作り上げた龍勢。
東雲流の先代から伝わる伝統の技を披露し、大空に彩火、彩煙を用いて、その夢を鮮やかに描く、そんな表現をしてみたいという事から
「夢昇龍 大空に輝く伝統飛行 彩火彩煙の舞」との龍名に致しました。
この龍勢は、点火と同時に太く吐き出す白煙の中、矢柄に仕掛けた黄煙が、 緑濃き秩父連山を黄色く染めながら、さわやかな秋の空気を突き破り、秋空高く一気に駆け上がります。その後、大空高く舞い上がった龍勢を分離し、大落下傘を2つ表し、鮮やかな彩火・彩煙で大空を彩ります。
夢を乗せ天高く舞い上がり、見事に綺麗に舞い開き、皆様の満面の笑みが見られますよう、ご声援の程、宜しくお願い致します。
口上は、地元耕地(吉田中学校2年生)、黒澤棟梁の次女の黒澤彩葉さんになります。
龍勢祭り中止前の小学校5年生の時に初口上を披露し、3年ぶりの口上となりますが、 前回同様に素晴らしい口上を披露してくれる事と思います。
3年ぶりの口上に、緊張と不安があると思いますが、一生懸命さが伝わる口上となると思いますので、観衆皆様方の大きなご声援を、宜しくお願い致します。
皆様の夢や希望を共に乗せ、また、コロナ収束、世界の平和を祈り、
さあ行け東雲流。
東雲流 過去の記事
順番:10番
奉納者名:出世頭の会
流派名:与五郎流
龍名:コロナに負けるな
流派代表者名:井澤 英法
製造責任者名:井澤 英法
【奉納者の紹介】
伝統ある吉田の龍勢に魅了された仲間が集まった楽しい会です。
【流派の紹介】
与五郎流の由来は、前棟梁である内田武三郎の祖父・ 荻野与五郎の名前を、父・覚蔵が銘々したものです。
特色は火薬の配合にあり本もやしを採用し、背負物には、多くの唐傘を背負わせているところです。
龍勢造りは、30代・40代で多く集まった出世頭の会の人々により、和気あいあいと楽しく行われています。
【龍勢のみどころなど】
本もやしが燃え終わると、轟音と共に大空高く上昇します。その後、頂点で数十本の唐傘と落下傘を切り離します。直径7mの落下傘が筒と矢柄を一緒につって、ゆっくりと風に揺られ降りてきます。
又、与五郎流伝統の唐傘が黄煙なびかせながら、ひらりひらりと蝶が舞うが如くおりてきます。
与五郎流 過去の記事
順番:十一番
奉納者名:久長元耕地
流派名:舞天流
龍名:龍頭 唐傘 煙火 獅子の舞
流派代表者名:肥土 康之
製造責任者名:引間 雄一
【奉納者の紹介】
久長元耕地は、当椋神社より東へ1.5kmほど離れた地域で、皆野町や秩父太田からの玄関口となっています。自然に恵まれた地域で北側には白砂公園があり、『カタク
リの里』として知られ、多くの方に足を運んでいただけるようになりました。
【流派の紹介】
舞天流久長元耕地有志は、久長元耕地に在籍している龍勢愛好者です。今年も久長元耕地氏子の皆様方のご協力による製造奉納でございます。私たち舞天流は受け継がれた伝統に毎年一工夫を加え、安全で新しい龍勢を考案し続けています。今年は新たな仲間も増え全員で力を合わせて取り組んでまいりました。
【龍勢のみどころなど】
当耕地にある諏訪神社では、毎年4月の第1土曜日に例大祭として獅子舞が奉納されます。この獅子の特徴は龍の頭に良く似た獅子頭に特徴があります。勇壮な獅子のように天空で力強く舞って欲しいと言う思いを込めこの龍名としました。
龍勢に点火すると、芦田山上空数百メーターに上昇し上空において矢柄を大落下傘にて空中に留め、同時に唐傘数十本を放します。また、3個の落下傘を獅子に見立て、久長元耕地の伝統行事の獅子舞を披露します。獅子舞の笛の音と共に勇壮かつ
優雅な獅子の舞をご覧下さい。尚、3個の落下傘はユネスコ無形文化遺産登録された、伝統的な製法と製造用具で作られる和紙、東秩父の細川紙を着色して使用しています。
舞天流 過去の記事
順番:12番
奉納者名:井上若連
流派名:貴源雲流
龍名:貴源雲流 唐傘の舞
流派代表者名:齋藤 安司
製造責任者名:引間 博
【奉納者の紹介】
井上耕地の龍勢として発足した地元の有志を中心とした仲間で結成された集団です。3年ぶりの開催であることもあり、会員全員の一致の強い希望により今年参加、奉納させて頂くこととなりました。
【流派の紹介】
流派名であります 貴源雲流 は地元、井上耕地にその歴史をもつ、貴布祢神社から頭文字の”貴”をいただき、この源を大切にしようと”貴源雲流”と命名しました。元気で陽気な若者を中心とした活気ある流派です。
【龍勢のみどころなど】
唐傘数十本と黄煙の輪を秋空高く表現します。
貴源雲流 過去の記事
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